背中を合わせて【完】
いきなりの告白に心臓が高鳴る。


今でも零が初めて未夜に声をかけたときのことはよく思い出せるけど、まさかそのときから未夜に気があったとは思ってもみない。



「ま、とりあえずしばらくはまた日本で働きながらお金貯めるから、背中合わせじゃなくて未夜の横に並んで歩きたいなー。



懐かしい笑顔を見せる零は、以前より優しいまなざし。


数ヶ月間会わなかっただけで、零はすごく大きく成長してる気がした。



「うん。とりあえずうちに来ない?一人暮らし始めたんだけど、ここから家近いんだ。」




そう言って未夜は自分の新しい家に零を招いた。


その場所に零が驚いたことは言うまでもない。
< 455 / 459 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop