背中を合わせて【完】
「大丈夫?指怪我したりしてない?」
ギターを弾く未夜を気遣って男が心配した顔を見せる。
指に怪我はないけど、携帯を握る手は薄汚れたままでうっすらと血がにじみ始めたことに気がついた。
そんな様子を隣で黙ってみていた男は何も言わずに未夜の腕を引っ張って歩き出す。
「ちょっと!?」
どこに連れて行かれるかわからないまま引っ張られた腕。
引かれる腕に自然と足が動くことになるが、1歩踏み出したところで足首の痛みに顔をしかめた。
「痛いっ!」
その言葉に振り向いた男は、ごめんと言って足を止めた。
ギターを弾く未夜を気遣って男が心配した顔を見せる。
指に怪我はないけど、携帯を握る手は薄汚れたままでうっすらと血がにじみ始めたことに気がついた。
そんな様子を隣で黙ってみていた男は何も言わずに未夜の腕を引っ張って歩き出す。
「ちょっと!?」
どこに連れて行かれるかわからないまま引っ張られた腕。
引かれる腕に自然と足が動くことになるが、1歩踏み出したところで足首の痛みに顔をしかめた。
「痛いっ!」
その言葉に振り向いた男は、ごめんと言って足を止めた。