夢みて何が悪い!



『あ、電車来るよ』


合図の音楽がなって、
アナウンスっていうの?
それが流れて聞こえる。


『な、どーせ遅刻ならまだここ居ない?』


『え?でも蓮斗…三年生だし大事な時期じゃないの?』


『ん、俺大丈夫。成績も大丈夫。 』


『進路、大変じゃない?』


『ん、俺家継ぐし平気ー』


ニコッと笑って答える蓮斗


ぅわ…
今のあれだ、漫画なら
好きな子が『キュン』となるあれだ!

………まただ
漫画の世界から抜け出せって
言い聞かせてるのになぁー。


『蓮斗…家何してるの?』


プシュー…

結局、目の前で電車は閉まって
カダンゴトン…と行ってしまった。


『ん、親父が足場組んでる会社の社長ーさん』


『社長さんなんだ』




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