幼なじみと付き合った場合。
こんなことなら…みんなと一緒に散歩に行けばよかったよ~……。



仕方なく部屋に入り、朝野くんと向き合って立つ。



「な……に?」



「女の子の部屋に俺が入ったってバレたら、先生に怒られるよね」



ヘヘッとイタズラっぽい笑みを見せる朝野くんが、なんだか憎めない。



こういうこと、絶対にしないタイプだと思ってたのに……。



「怒られるっていうか……もしバレたら、朝野くんも停学になっちゃうかもよ?」



伊織とのことを少し皮肉って言ってみる。



そしたら朝野くんの表情が少し曇った。









「あぁ……赤松くんのことは、残念だったよね……。俺も瞬間避けれればよかったんだけど、なんせ動きが早いから…」




「ううん。伊織ってすぐ手出すから……。痛くなかった?」



朝野くんがどこを殴られたのか知らないけど、とりあえず伊織のバカ力で殴られたら、かなり痛いはず。



< 1,080 / 1,432 >

この作品をシェア

pagetop