幼なじみと付き合った場合。
彩花は俺に言いかえすこともせずに、俯いてただ黙りこむ。


「お前の初めては…俺がもらうって、ずっと決めてたのに朝野が邪魔するから、ムキになっただけ。

どうせヤり捨てするつもりだったし…ちょーどいいじゃん。

イケてないモン同士、くっつけば?」


鼻で笑った途端、


「…最低……」


彩花は涙ぐんで、足早に俺の前から去っていった。




 
俺…


こんなこと言って、なにがしたかった?


負け惜しみみたいで、


余計に惨めになっただけじゃん…。


なんで…


俺たち、こうなっちゃったんだろうな……。


もう…


ただの、友達にも…


戻れない……。


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