幼なじみと付き合った場合。
「だから……仲直りなんて、する意味ねぇじゃん?」




伊織はそう言ったかと思うと、歯を立ててアッサリとポッキーを折ってしまった。

















茫然とするあたしを横目に、伊織はサッと立ちあがる。




「姫のお帰りで~す」




耳鳴りがしているかのように、グワングワンと異音が聞こえてくる。




カーテンを開け、外に向かってそんなことを言っている伊織の声は、




かなり近い場所から出してるのにも関わらず、




どこか遠くから聞こえてくるような……




そんな錯覚を覚えていた……。



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