幼なじみと付き合った場合。
「あ~、残念……」


伊織は膝を折りたたんで、大きな体を小さく丸めてコロコロと転がってる。



「残念って!ホント、バカなんだから……」



「バカバカうるせぇよ。バカはどっちだ。男にシッポ振って、ホイホイついてくなよ?

そーいうことしか考えてねーヤツだっていんだからな」



伊織は口を尖らせて、そんなことを言ってくる。









「朝野くんは、そーいう人じゃありません~!伊織と一緒にしないでよ」



「男はみんな隙あらばって思ってんだよ。朝野?どんなヤツか知んねーけど、そいつだって絶対……」



「そんなことないもん。元テニス部だし、あたしと話も合うし、優しいし、真面目だし、最高なんだからっ」



< 126 / 1,432 >

この作品をシェア

pagetop