幼なじみと付き合った場合。
「なんなの?あたしのこと束縛して…ホント怖いんだけど!

朝野くんとなんでもないのに、そんな風にいちいち干渉されたら気分悪いよ。

あたし…これからずっと伊織に毎回問い詰められると思うと…息が詰まる!」



切羽詰まったからか、思いついたことをとりあえずまくし立てた。



そしたら返事が返ってこない。



……うわ、もしかして一気に布団剥がされたりするのかな。




手に掴んでる布団を、さらにギュッと握り締めて構えてると……やっと、伊織の声が聞こえてきた。










「あー、そーかよ……。俺といると、窒息しそうってことかよ」



そうじゃないけど……。




「もっと加減してよ……」



「わかんねーよ……俺、お前のことになると…わけわかんなくなる。

頭冷やすわ……じゃーな」



あれっ、案外アッサリ引きさがるんだ?



布団からすぐに顔を出したんだけど、



そのときにはもう、伊織はあたしの部屋からいなくなっていた……。




< 665 / 1,432 >

この作品をシェア

pagetop