幼なじみと付き合った場合。
彩花の電話を鳴らし、10秒ほど待ったところで彩花が出た。



「……はい」



浮かない声の原因は、俺に送ったメールへの後ろめたさからだろ?



だったらそんなメールよこしてくんな!



「おい、さっさと出ろよ」



開口一番、そんな憎たらしい口を叩いてしまう。




これだから、彩花に嫌われるんだよな。



わかってるけど、やっちまったもんはしょーがない。



いつもなら、「うるっさいなー」って返ってくるところなのに……。




「もう……寝ようと思ってたから…」



なんて返事が返ってきた。







「寝る前に、いいか?お前…なんだよ、さっきのメール」



「ゴメン……なにも聞かないで?」



「はぁ!?理由を話せっつの!なにも聞かずに、はいそーですかって言えるわけねーだろ」







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