片恋い想い。





「あの…私、先輩が好きなんです!付き合ってください!」


「ごめん…」


やっぱりかぁ


階段に呼び出された時点で薄々感づいてた


「…遠山先輩ですか?」


「アイツは関係ない」


「じゃ、いいじゃないですか!」


なんで梨菜が出てくるんだ


「わりーけど、無理だ。好きじゃない奴と付き合う気ない」




そう言って霞原を残して皆の所に戻った








「…壊してやる!遠山梨菜…あいつがいなかったら!」


「…やっぱりあんただったんだ♪俺と梨菜が付き合ってるって噂流したのは…」


「っ!?…黒崎先輩!?」


振り向いた先には篤也がいた


それに気がつかなかった美樹はあたふたし始める


「あんたさいい加減にしなよ。だからヤって捨てられるんだよ」


「うるさい!」


そうなのだ


美樹が振ってるんじゃない


男が美樹を捨ててるのだ


だけど、意地っ張りの美樹は嘘をつき続けた


「いつまで嘘つき続けるつもり?」


「あんたには分かんない!」


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