片恋い想い。





 *梨菜 side*




「やっぱりさ…」




「だーめ!」




私の言葉を遮るように亜依が叫ぶ



「諦めたら、そこで終わっちゃうんだよ!どうせならちゃんと伝えなさい!」




「う~」




亜依、恐るべしっ




「先越されるよ?体育祭で人気でてきたみたいだし♪」




「まぢで!?」




私、やばいんじゃ…




そうでなくても、私じゃダメかもしれないのに…




もう最悪だ…




朝から気分がすぐれないし




気分屋にはキツい




決心したとたんに揺らいで、また一から出直しってパターンを今まで何度繰り返しただろう…




「一歩踏み出せば変わるんだよ?」




咲良の言葉に私は頷くことしかできなかった




< 65 / 104 >

この作品をシェア

pagetop