~君という光~
「何がだよ。」

透真は少し顔を歪め、小さな声で聞いてきた。

「死なないって約束するから、もうあたしのそばに来ないで。あたしの近くに来ないで。」

「なんで…。そばにいさせてくれるって言っただろ…。」

「ごめんね。」

ごめんね…。
きっと冷静さと明るさを失ったあたしのそばにいると危険なことが起こるから。
透真といる時のような明るくて楽しそうな自分にはもう戻れないと思うから。

もうこれ以上は迷惑をかけていられない。

「今日はもう帰って。
 こんな時間だし。」

「…。嫌だ。」

「帰ってよ。帰ってって言ってんだよ。」

こんな風に乱暴に言わないと帰ってくれないでしょ。
あたしは心の中でなんども謝りながら部屋を出ていく彼の後姿を見送った。

透真…本当にごめんね。
そして、今までありがとう。
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