~君という光~
まず、あたしが向かった場所は透真という存在を知った日にいた場所。
あたしがビルから落ちるのだと勘違いして必死にあたしを死なせないようにしてくれた場所。

あたしは少し膨らんだ一つのカバンを持ってその場所に行った。

もう、死んでしまいたい。

そう思ったが、透真に死なないと言ってしまったから、死ねない。
あたしが死ねば透真も死ぬ。

人を巻き込むくらいなら死なないほうがましだ。

悠…。
悠は今天国からあたしを見守ってくれていますか。
今でもそばにいますか。
悠が最期にあたしの誕生日を祝ってくれた日、雪が降ったよね。
その時に降った雪は牡丹雪ですぐ積もったから一緒に雪合戦したよね。

そして、あのピアスをくれた。
”高校になったらつけてね。”って言って。
ちゃんと毎日つけてたよ。
でも、今はつけてない。
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