~君という光~
しばらく時間がたち時計を見ると5時を大きく回っていた。


「あっ!もうこんな時間。
  悪いけど帰る。」

「え、もう?
  寂しいなぁ…。」

「あたしんとこは門限破るとすごく怒られるから。
  もしかしたら、家を出ることを禁止されるかもしれない。」

「じゃあさ、アドレス交換してくれない?
 俺、メールアドレス聞きたかったんだ。」

「あぁ、いいよ。」

「ほんと!?ありがとう!」

その時の透真の顔はあの時と同じ顔だった。
誰よりも輝いて見える笑顔。

この笑顔にあたしは見とれていた。

「きいな~、ありがと…?
  おーい…ってそんな顔して俺の顔見るな。」

「え…。あ、ごめん。」

きずけば透真は真っ赤な顔して下を見ている。

「別にいいけど?」


「あっそう。
 これ、アドレス。
 あとでメールして。
 じゃ、今日はありがと。
 
 お邪魔しました。」

そういってあたしは透真の家を出た。
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