~君という光~
ランチタイムが終わり、下校中。

鈴音は帰る方向が違うためほかの友達と帰ってしまった。

今、あたしは透真と並んで帰っている。

「念願のパソコンだぜっ!」

そんなに嬉しいのか。
透真は何回も同じセリフを言っている。

「ふふ。」

あたしはそんな透真が可笑しくて笑ってしまった。

「お前…。」

「な、なに?」

透真は眉間にしわを寄せてあたしを見る。

「こっち見るな。」

あたしは誰かに長時間顔を見られるのは嫌いなのだ。
こんな不細工な顔見たら目が腐る。

「お前が笑ったところ、初めて見た。」

「え。」

あたし、透真の前で笑ったことなかったっけ。
”嬉しい”とか”楽しい”っていう気持ちがあっただけだったっけ。

じゃぁ、いつも一人の時に笑ってたってこと?
あたしあほだ。
でも、鈴音の前ではたまに笑う。
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