~君という光~
「まず、こんなに明るくなかった。
 んで、こんな風に楽しそうじゃなかったし、今みたいに話してくれなかったなー。」

「今も明るくないし、楽しそうじゃないし、話し方だって変ってない。」

透真の言葉の全部を否定するあたし。

「そうだったんだ…。
 じゃあ、きいなは透真に会えて良かったね。」

この時言った颯ちゃんの言葉で
本当に、透真に会えてよかった。って改めて思えた。

「うん。」

そういった時、透真は俯いた。

「どーしたんだ?」

颯ちゃんはすこしにやけながら透真の顔をのぞく。

「うっせーな。」

ホモみたい。
あ、たとえ悪すぎた。
でも、なんかそんな二人が面白くて笑ってしまった。

二人は急に笑い出したあたしを見て、つられたように笑い出した。
< 89 / 173 >

この作品をシェア

pagetop