タイトルなしの物語


あ…いた。


でもね、こんな私は「恋愛」に関しても平均並みな訳で…。


小学6年生の頃からずっと、ある人に片思いしています。


良く言えば「一途」、悪く言えば「諦めが悪い」ってこと。


言いながら悲しくなっちゃう。


「また見てる」


そんな私の姿を見ながら苦笑しているのは、中学1年生の頃からの親友。


名前は大森 瑞恵(オオモリ ミズエ)、私のお姉さん的存在。


「なんでずっと言わないの…」


「言わない」んじゃないの。「いえない」の。


「絶対振られる…」


私には自身がない。


彼、けっこうモテるし…。


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