猫が好き!


 瑞希は安心したように笑った。


「いいわよ。どんな犬を飼うの?」
「まだ決めてないけど、大きい犬がいいな」
「小さいのにしときなさいよ。あんたが小さいから散歩の時に引きずられるわよ」
「それは躾ければ大丈夫なんじゃないの? 盲導犬って結構大きいけど、引きずらないよね」
「犬を飼った事ないあんたに、ちゃんと躾けられるかは疑問だけどね」
「うーん」


 確かにそれは不安でもある。
 うまく躾けられなくて、大きい犬が言う事を聞かなかったら、手に負えないような気がする。

 真純が考え込んでいると、瑞希は小さくため息をついた。


「あんたの好きなようにしていいわ。寂しいんでしょ? シンヤくんって大型犬だものね」
「なんでシンヤが大きい事知ってるの?」


 シンヤの容姿については、瑞希に話した覚えがない。

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