猫が好き!

 7.彼女の本音



 昼食後、進弥は、二階のカフェに向かった。
 とにかく眠くてしょうがなかったので、濃いめのコーヒーを飲みたかったのだ。

 エスプレッソを買って席につき、午前中かみ殺していた大あくびを、心置きなくしているところへ、横から声が掛かった。


「眠そうね。ここ、いい?」


 慌てて口を閉じ横を向くと、トレーを持った辺奈課長が笑いながら立っていた。

 進弥は苦笑しながら促す。


「お疲れさまです。どうぞ」


 課長は進弥の前に座り、コーヒーをかき混ぜながら、イタズラっぽく笑った。


「ゆうべ頑張り過ぎちゃったの?」
「え……」

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