猫が好き!


 彼が再び寝てしまう前に、告げておくことにする。


「私、もう少ししたら出かけるから」
「え? 今日も?」
「っていうか、ほぼ毎日。今日は掃除しなくてもいいけど、体調が快復したらしてくれるとありがたいけど」
「うん……」


 返事をしながら、シンヤは何か言いたそうにしている。


「何?」


 真純が促すと、シンヤはおずおずと尋ねた。


「僕も一緒に行っちゃダメ?」
「なんで?」
「なんでって……」

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