猫が好き!


「シンヤって、ハッカーなの?」
「え?」


 さすがにシンヤの顔が強ばった。
 これだけでは、またはぐらかされるような気がする。
 真純はシンヤの返事を待たず、話を続けた。


「三日前とその翌日、辺奈商事のコンピュータ、ハルコが不正アクセスをキャッチしてる。三日前はともかく、その翌日のは、ここにある私のパソコンから、私の留守中にアクセスがあったらしい。それって、シンヤだよね?」

「バレちゃったんだね……」


 シンヤは目を伏せて、無表情のままつぶやいた。

 否定しない。
 やっぱり瑞希の言った通りだったようだ。


「ここからアクセスしたのは、私に罪を着せるため?」
「違うよ!」

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