海辺で恋するシンデレラ
驚いて、波瑠さんの顔を見るけれど
何でも無いような澄ました顔をしている。
はぁ~何だか、ますます遠い人の様に感じちゃうな。
すると、ポンと頭に温かい大きな波瑠さんの手が乗せられた。
「海桜。変な事考えてない?次元が違うとか、さ。」
うっ・・・バレてる。
「バカだな。そんな風に思う必要なんてないよ。俺は俺だし、会社や肩書だけで判断されるのは、好きじゃないんだ。」
困ったように、眉を下げて笑った。
けれど、それは何だか哀しそうな笑顔だった。
思わず、波瑠さんの手をギュッと握りしめる。
「ふっ・・・ありがとう。」
私は、何も言えず
ただただ、俯いてふるふると首を振った。
チン―――――
最上階に付き、エレベータが開く。