海辺で恋するシンデレラ

「・・・ん・・。」

「波瑠?」

「ぅん?海桜、もう起きたの?」

「うん。起きるなら、ご飯作るけど。どうする?」

「今日は休みだから、このままもう少し」


疲れてるのかな。

昨日も、夜泣き酷かったし・・・



でも、波瑠を小さくした様な海瑠が凄く可愛くて愛しい。

泣いていると、何で泣いているのか

まだまだ、オロオロしてしまうけれど

いろいろ経験して、私達は親になれるんだって実感する。


波瑠も、早く帰ってこれた日は

オムツを変えてくれたり、ミルクをあげたりしてくれるし。

本当にいいお父さん。


「海桜・・・海瑠ばっかりかまってないで。俺もかまって・・・」

「へ?」


振り向いて波瑠さんを見ると、スヤスヤ寝息をたてて眠っている。



なんだ、寝言か―――――――――


< 216 / 218 >

この作品をシェア

pagetop