デキちゃってない結婚
 さらに美月はケータイを見ながら何度も溜め息をついた。理由はライブ終了後に知らない番号から入っていた留守番電話だった。

 大阪での三日間のライブが終了し意気揚々とケータイを手にした美月は、ケータイに彼女からの着信と知らない番号からの着信があることに気が付いた、知らない番号の方は留守番電話にメッセージがあり、何となく嫌な予感がしたが訊いてみることにした。

 美月は緊張しながら、耳元にケータイを持っていくと、相手は女の人だった。最初に名前を言ってきて、名前は本田真理子という訊いたことのあるような名前で不安が一気に駆け上った。

 そしてその先の話しを訊いて、美月は思わず目を瞑りひざまずいた。

「やってしまった・・・」

< 107 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop