私だけのヒツジ(執事)
恋に落ちて
◆恋に落ちて


二次会が終わった頃には、周囲は私たちを『恋人』と認識してたように思う。
本当に葉月兄さんったら・・・。はぁ(溜息)

「流星だけじゃなく史也にも春が来たら楽しいじゃん」

そりゃ、兄さんは楽しいでしょうとも!!


「帰りは史也に送ってもらえ」

そんな捨て台詞を吐いて、兄さんは先に帰ってしまった。
帰る場所は同じなのに・・・。はぁ(溜息)


.:*・..:*・..:*・..:*・..:*・.



「兄がお騒がせしてすみませんでした」

流星さんと瑠璃に謝る。


「そんな事ないよ? 弥生ちゃんこそ大丈夫?」

どこまでも心配してくれる流星さんは本当にいい人だ。

瑠璃、いい人と結婚したね!


「史也兄さんがハッキリしなくてごめんね?」

「ううん、困らせちゃって。
こっちの方が申し訳ないぐらいだよ」

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