星がたり。


約束当日。


「お待たせ。」

「うん。」

いつも通り車に乗る。
車からは彼の好きなご機嫌な曲が流れていた。


「どこ行くの?」

「は?」

不機嫌そうな顔。
仏頂面。

「お前が見たいって言ったんだろ、流星群。」

「あ……。」

「数百年に一回だから今見ないと一生見れないって喚いたくせに…。」

「……。」


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