多重人格
「けど君の体は―――のなんだ」
ユニは俺の目を見て言う。
その目は今にも泣きそうだった。
「君の命は―――の命でもある」
イヤだ。
聞きたくない。
後悔しないと決めけど。
「君が死ねば―――も死ぬことになる」
俺には―――なんて関係ない。
「もしそうなることがあるなら、あたしは君を消すから」
イヤだ。
そんな言葉、ユニの口から聞きたくない。
聞きたくなかった。
泣きながら言っても、聞きたくなかった。