東條くんのとある1日


「ふはああー…。」



眠い。東條くんにはしょっちゅう馬鹿だと言われてしまうけど私、本当に全然勉強が得意じゃない。

あくびを深呼吸に見せかけたつもりがばっちりバレていたらしく先生がじろっとこっちを睨んだ。



「福原、人前であくびをするなんてはしたないぞ」

「…、はーい」



ああー。もうこれ絶対東條くんに叱れない苛立ちからきた八つ当たりだよ。

はあっと今度こそ本当に溜め息を吐いてしまった。




と。

ブブブ。微かな振動がブレザーのポケットから響いて体に伝わった。

お昼前、メルマガかなあと思いながら机の下でこっそり携帯を開けば。




着信‥東條くん



「!」


え、えええ!着信!?なんで!?



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