東條くんのとある1日



【ばかって言うほうがばか(´_ゝ`)】


この最強の悟り顔(´_ゝ`)でその高っいプライドを粉々に裂けばいいさ!

そしてものの数秒で返ってきた返事。



【……、(´・д・`)笑】








「なんっ、だと…!??」

「福原うるさいぞー」

「はっ!すいません」



だってだってだって…!あの憐れみの菩薩(´・д・`)に笑いをつけるなんて…!!

泣きたくなるほどの屈辱感だ。



ううーと思いながらもこれ以上返事をしても悲しくなるだけだと早いうちに察知した私は携帯を閉じた。

相変わらず数学はわからないし先生はイライラしてるし授業は終わる気配もないし。寝よっかなー。



と、その瞬間再び震える携帯が。





【昼、屋上。寝んな】





端的な内容にちょっときゅんときたのは誰にも言ったことがない。

もちろん大好きな東條くんからのメール。返事はしなかった。たぶん必要ない。




「(だって断れるわけないもん)」



授業中の秘密のやり取り。小さな幸せを感じるメールに保護をかけた。






AM11:23
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