史上最悪最低男

僕の前に置かれたのは

美柚が大好きだったアイスティー。


「桃花に何を言った?」

桃花がなぜ美柚のことを知っているのかを

桃花本人に聞こうとしても避けられている。

それを雷基に言ったら、僕とCDショップで別れた後

喫茶店で桃花と美柚らしき人を見たと言っていた。


「桃花ちゃん?…あっあの可愛い子♪
千紘はああいう子が好きなのね」

思いだしたかのようにポンッと手を叩く美柚。


「とってもいい子だったわ…ねぇ千

「何言ったんだって言ってんだろが」

美柚ののんきな声を遮って僕は話題を正した。


「っ…別にわたしと千紘の昔話を全て話しただけよ。」


ガンッ
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