まだ私たちの間につける名前はない。




「いいこで寝なさい」








なにか言い返したかったけど、何を言えばいいのか分からず無言で毛布だけ投げつけた。




投げつけ、背中を向けて目を瞑る。













昔は平気で添い寝もした。




何にも思わなかったし、周りも何も言わなかった。




みんながみんな、そうだった。





何で私達、違う性別だったんだろう。





昨日はあんなに近かったのに何か。





壁を作られたようで、今日はとっても悲しかった。












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