龍奇譚-彼の想い-






「ただの知り合いよ」



私が言う。



と同時に、那智を突き飛ばしながら。





「ちょっ、司ちゃん!!ヒドイよ!!!

僕と君の仲じゃないか」

「………五月蝿いわね……

黙りなさい……」

「……すいません……」



突き飛ばされた那智がまたも土下座を繰り出す。



………はぁ……





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