不良に口説かれて恋にオチました
「お。時雨じゃん!」
あたしと時雨の背後から聞き覚えのある声がした。
この声って…もしかして…
「なんでここにおまえがいんだよ──悠大」
だよね!!
やっぱり悠大だよね!!
あたしも後ろを振り向き悠大の顔を見る。
あ…でも濃いメイクの時しかあったことないから、あたしに気付くかな?
「時雨、彼女いたのか?!それとも遊びの…いでっ!!」
時雨は悠大の頭を思いっきり殴った。
い、痛そうな音…
「んだよ!!いてぇだろっ!!」
「お前が遊びとか言うからだろ」
「だっていつも遊んだらすぐに…」
「それ以上言ったら殺すぞ?」
口許は笑ってるけど目が全然笑ってないよ時雨!
怖い、怖い!!