不良に口説かれて恋にオチました

ひとりは嫌い



ある日、あたしは久しぶりに夜の街へと姿を現していた。


時雨と出逢ってからは学校が終わると時雨の家に直行で無理矢理連れて行かれていた。

でも、きっと時雨はあたしをひとりにしないためにそんな風にしてくれてるんだと思った。



だけど今日は時雨は用事があるらしくて
あたしは久しぶりに行き慣れていた街に濃い化粧をして出掛けた。




あたしがこんなに濃い化粧するのは理由がある。


お母さんに夜に出かけたりしてるとバレない為。



ここらへんはお母さんの会社の人もたまに通ったりするから、
知ってる人がいる時とかフードを被って違う場所に移動したり。




「おい!!おまえ、希美じゃん!!」



後ろから肩を叩かれ、あたしは振り向いた。





「あっ…悠大じゃん。久しぶり!」




あたしに話しかけてきたのは、
前にたまたま知り合った不良さん。

…といっても結構、気が合うんだよね



「最近、顔出さねーし心配してたんだからな」





「えへへ、ごめん。いろいろあったから…」















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