佳人な先生

誤解

「しかし
 その芹沢さんと
 一緒にいた女性って
 誰だろうね。
 
 何もなさそうには
 感じなかったんだよね?」



「うん・・・。
 月冴さんの目が
 すごく優しかったもん。」



「その目はキリちゃんも
 知ってるの?」



「・・///」



「思いっきり
 顔に出てるよ(笑)
 けどさぁ・・・
 そんなにすぐ
 次の女性って
 切り替えられるもんじゃ
 ないと思うけど・・・。」



「・・・そう・・かな?」



「キリちゃんも
 そうでしょ?
 まだ瑞城先生
 好きなんでしょ?」


「うん・・・。」



「で、芹沢さんも
 好きで~
 僕にもそばに
 いて欲しいと・・・
 まったくもって
 贅沢だね(笑)」



「・・反省します。」



「あはは(笑)
 とりあえず、
 その女性の件は
 別としても、
 もうダメだって
 思っているんなら
 ダメモトで伝えてみれば?
 それに告白とかよりも
 謝りたいんでしょ?」


「うん・・・。」



「じゃあ謝りに
 行かなきゃね?」



「うん。」


「うん。よかった。
 それでこそ
 キリちゃんだと思うよ。
 今日は遅いし
 泊まっていきなよ。
 明日の朝送っていくよ。
 僕は別の部屋で寝るから。」


「ありがとうアンリ君・・・。」



アンリ君はニッコリ微笑んで

私の頭をポンポンとして

部屋を出て行った。
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