君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
「絶対ね」







そう言って笑い合って、私達は春の暖かさに包まれながら、桜が咲き乱れる河川敷の下にある大きな公園を目指した。










「空いてるね」



「まぁ……平日だしな」







一面に広がる淡いピンクの花を咲かす木の元には、若いカップルが数組いるだけ。




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