君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

長旅もいつかは終わりを迎える

万里ちゃんが急死してから、一週間が経った。



火葬やお葬式の記憶なんて、殆ど残っていない。



瞼を閉じると浮かんでくるのは、最後に見せた幸せそうな笑顔だけで。



藪内先生は、それ以来見ていない。



出勤もしていなくて、看護師さんが心配していたけど、



そんな言葉も今の彼には通じないのだと思う。





< 1,341 / 1,645 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop