龍太郎一味のご無体な学園生活
「あ、有り難うございます、アリスカさん」

頬を染め、ふわりと微笑みながらチョコを受け取る啓太。

昨年のチョコとは違うのは、一目瞭然だった。

昨年アリスカに貰ったチョコは、如何にもプロの仕事といった感じの、精密と言ってもいいようなラッピングが施されていた。

中身のチョコも、職人技と称するに相応しい高級感のあるチョコ。

お菓子と呼ぶよりは、スイーツと呼ぶ方が正しいような気さえした。

しかし今年のは違う。

勿論丁寧なラッピングなのだが、どこか温もりが感じられる。

包装を破ってしまうのも申し訳ないような、慎重に慎重にテープを剥がさなければ失礼に当たるような、そんな雰囲気がある。

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