龍太郎一味のご無体な学園生活
新たなる希望
バレンタインが終わり、天神学園は2月半ばを過ぎていた。

来月には卒業。

龍太郎一味ではアリスカ、雛菊が卒業生に当たる。

「やー、間近に控えると何だか寂しくなっちゃうもんだねぇ」

放課後の学食。

中庭を見渡せる大きな窓から景色を眺めながら、雛菊がココアを一口飲んで苦笑いする。

「雛菊ちゃんは大学進学だよね、実家から?」

カフェオレを飲みながら、アリスカが雛菊に問いかける。

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