龍太郎一味のご無体な学園生活
…早く通り過ぎないと。

男性はそんな事をふと考える。

…近道なのでつい利用してしまうが、この道には、こんな時間にはあまり通りたくない場所があった。

昼間でも薄暗い場所にある、濁った色の沼。

日が差さず、いつも木の葉が浮いていて何だか汚らしい印象を受ける。

如何にも沼の底に何かが棲みついていそうな、そんな雰囲気だった。

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