龍太郎一味のご無体な学園生活
手にした櫂で、力強く大海原に漕ぎ出していく帳。

龍太郎も後に続く。

そして転覆。

出航後、僅か3秒の出来事であった。

「わぷっ!げほっ!」

龍太郎、別に泳げない訳ではない。

が、波が波だ。

めっちゃ翻弄されている。

そんな彼を他所に。

「龍太郎君、少し海水浴には早いと思いますよぉ?」

はっはっはっ、とか朗らかに。

帳が器用にタライ舟を漕ぎながら笑う。

もう数百メートルは先に進んでいる。

何このシト。

こんな荒海を笑顔でタライ舟とか、どこの悪魔超人だ。

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