龍太郎一味のご無体な学園生活
「まぁいいや」

パシッと拳を掌に打ちつける功刀。

「あ、チューゴクケンポーの『コーキコー』だの『シントーケー』だの使うのはナシな。あんなん使われたら、俺が勝てる訳がねぇ」

「ん、んな事は…」

功刀ほどの男が相手なら、硬気功や浸透勁を使っても苦戦するかもしれない。

少なくとも龍太郎は、そのくらい功刀の強さを評価しているのだが…。

「さぁ!来いオラ!」

人差し指でチョイチョイと挑発する功刀。

「っっ…」

何となく攻めあぐねる龍太郎。

生き方も、考え方も、密かに憧れている兄貴分。

そんな彼に拳を見舞うなど…。

< 143 / 2,031 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop