龍太郎一味のご無体な学園生活
気がつくと。

「ぐぅっ!」

龍太郎は斬られていた。

両肩に一撃ずつ、左の脇腹に一撃。

軽三ヶ所をまともに斬られる。

…結構な傷だ。

模擬戦だから致命傷にまでは至らなかったが、これが実戦ならば…。

三ヶ所も無防備に斬られたのだ、この傷で勝敗は決していたに違いない。

しかし。

「何だ…何て速ぇ斬撃だ…まるで見えねぇ…」

傷を庇いつつ、龍太郎は呟く。

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