龍太郎一味のご無体な学園生活

小休止

タイマントーナメント1回戦が全て終了した。

準決勝が始まる前に、一時間の休憩を挟む。

夕城一派はこはくお手製の弁当を広げている。

善が花音も一緒にどうかと誘うものだから、何だか妙にイチャラブな昼食となった。

「そ、それにしても…」

琴子がチラリと翡翠の顔を見る。

痣だらけの顔だ。

これでも血を拭ったからいい方だが、試合終了直後にリングを下りた時は、まるでスプラッタームービーばりの凄惨な顔だった。

「あんなに殴られた後で、すぐにエビフライとかトンカツとか衣のついた揚げ物なんてよく食べられますの…口の中も切れているでしょうに…」

「こはくが作ったのなら、口の中ズタズタでも『辛口らいすかれぇ』を平らげる自信がある」

ひたすらに弁当を掻き込む翡翠。

流石嫁馬鹿。

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