龍太郎一味のご無体な学園生活
メルの声に、クルリと振り向くレスクレ。

「元気ない…そうかな」

「ええ、そうですとも」

可憐な唇、その口端を引いて、メルは微笑む。

「タイマントーナメントが終わった辺りから…アリトンお兄様は溜息ばかりです」

「そうか…そうかもね」

何を食べているのか、口をモグモグさせながら笑うレスクレ。

漆黒の闇に、笑い声が響く。

「タイマントーナメントで龍太郎君がようやく臥龍を覚醒させそうになったのに…僕が望んだ結末とは違ったからなぁ…」

「『竜』ではなく『龍』だった事ですか?」

メルは愛らしく小首を傾げた。

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