ヤコとYシャツとマサくん


「じゃ、予行練習ということで」


「はい」


しおらしく頷き、


私たちの結婚式が始まった。


ありがとう、マサくん。


わたし、幸せ。


わたしは、わたしなんだよね。


頑張っている君も、疲れている君も、笑った君が1番好きだけど、信頼できなくなった君も、わたしは好き。


どんなマサくんでも、わたしは好きだから。


だから、ありがとう。


わたしは少し膝を曲げ、マサくんの口づけを受けた。


「ヤコさん」


耳元でマサくんが囁く。


「ん?」


「結婚式初夜、しないとね」


「…うん」


「でもフライングした罰」


「罰?」


「次は目隠しプレイ。覚悟して」


「…うん☆」


(恥)


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