【完結】キスからはじまる恋。





ふたりで色違いの砂時計を購入した。
それから家族にクッキーの詰め合わせを買った。




彩音は友達や家族にって、チョコレートなども買っていた。
その日は、とても楽しかった。




遊園地に行ってあんなにはしゃぐ姿の彩音を見たのは初めてで、とても楽しそうだった。
これからもそんな笑顔を、ずっと隣で見ていたいと思っていた。




やっぱりもう、俺には彩音しかいない。
彩音だけいれば、何もいらない。




長い髪も、長いまつげも、笑った顔も、怒った顔も、全部俺のものにしたい。
彩音のそばから離れるなんて、もう考えられない。




彩音、大好きだよ。
ずっとずっと、俺の隣にいてくれ。




帰り道、電車に乗りながらそんなことを考えていた。




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