あなたの体温で癒して・・・②
「怖い夢でも見たのか?」

・・・

オレの問いかけに、

一瞬戸惑った表情の美晴。

・・・

「…ゴメン。

そ、そうみたい・・・

ちょっと疲れたのかな?」

・・・

そう言って、

笑って見せた美晴だけど、

明らかに、

いつもと違う態度に、

違和感を覚えた。

「仕事中なんかあった?」

「ま、まさか!

何でそう思うの?

ちょっと、疲れただけだよ?

孝明は心配しすぎ」

そう言って笑った美晴。

・・・

一緒に過ごすようになって、

何年経ってると思う?

美晴の表情一つで、

何かを考えてることくらい、

分かるんだよ。
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