野獣な執事とワンコお嬢様
誘拐ですね、お嬢様
【琴音】



ジョーくんの別荘から帰ってきて、しばらく普通の日常。



ある日、目を覚ますと知らない部屋にいた。



昨日の夜は確か…両親が帰国するから、お兄ちゃんの誕生日パーティがあるからヒョウとタマキさんが忙しくて…。



ヒョウがやることがあるからって、別々に寝たんだった。



で、起きたら知らない部屋にいる。



ここ、どこ?



「よく寝るお嬢さんだね」

「誰っ!?」

「お嬢さんを誘拐した犯人で~す」



へっ…?



誘拐って?



あたし…誘拐されたのっ!?



「君んちの屋敷のセキュリティ、やっばいくらい厳重だったよ」

「どうやってあたしをここに連れてきたのっ!?まさか眠らせたり…」

「いや、爆睡してたから…。君の執事が駆けつけたから面倒だったけど」

「えっ…」

「殺しちゃいないから安心しな~。動けないようにしてきただけ」



ヒョウが…?



ウソでしょ?



「ヒョウになにしたのっ!!」

「動かない方がいいと思うよ~」

「なに、コレ…」



手錠でベッドに繋がれてる…。


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