野獣な執事とワンコお嬢様
ただの執事です、お嬢様
【琴音】



ヒョウと話しもしないまま日本に戻った。



なんであんなこと言ったのか、自分でもわからない。



怒るつもりなんかなかった。



なのに…言いたいことだけ言って、ヒョウから逃げてしまった。



「もう…戻ってこないかも…」

「2号くんは帰ってくるよ。あそこまで琴音にべったりだったんだよ?」



毎日泣いてるだけのあたしを、雪乃さんが慰めてくれてる。



いらないなんて、どうして言っちゃったのかな…。



あたし、自分がよくわからない…。



「お前って、本当に2号のこと好きだな」

「お兄ちゃん…」

「2号が引っ越した時、どんだけ酷かったか…」

「あんまり覚えてない…」

「しばらくメシは食わないし、泣いてばっかりだし。今みたい」



えっ…?



あたしって昔からこんなことしてたの?



「少しマシなのは俺にくっつかないことくらい?」



確かにヒョウがいなくなってからはお兄ちゃんの後ろばっかり追いかけてた。



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